元パラアスリートとして初めてスポーツ庁のトップに就任した河合純一長官が大分県別府市を訪問し、スポーツを通じた街づくりの大切さを訴えました。
別府市の太陽の家で4日行われたイベントに参加したのは、河合純一スポーツ庁長官(50)です。全盲の競泳選手だった河合長官は室伏広治前長官の後を受け、10月1日、パラアスリート界から初めてスポーツ庁のトップに任命されました。

(河合純一スポーツ庁長官)「私も任命に驚いていますけど、スポーツ庁もできて10年以上経ったところでもありますので、新しい11年、そして20年につながっていく第一歩を皆さんと一緒に取り組めるのは意義のあることだと思います」
現役時代の河合長官はパラアスリートの草分け的存在として活躍しました。2012年のロンドン大会までパラリンピックに6大会連続で出場し、金メダル5個を含む21個のメダルを獲得しました。
引退後はパラスポーツの普及に取り組んできた河合長官は、地域が一体となって大会を盛り上げる車いすマラソンの開催など、大分はパラアスリートにとって特別な場所であることを誇りに思ってほしいと県民にエールを贈ります。
(河合純一長官)「国際的な大会をやり続けているというのは少ないと我々も思いますし、本当に歴史と伝統と地域の皆さんに支えられている大会だろうなと思います。スポーツを通じて人がいろんな方々とつながったり、気づいたり、こういうことが人間社会とか地域社会を作っていく上で大きな礎になっていくと思っています」