救急搬送時の本人確認や医療情報のスムーズな把握に向けて、マイナ保険証を活用する「マイナ救急」が1日から全国一斉にはじまりました。

大分市をはじめ、1日から全国一斉に実証事業がスタートした「マイナ救急」は、搬送の際に救急隊員がマイナ保険証を活用する新たな取り組みです。

救急隊員が専用のカードリーダーでマイナ保険証を読み取ると、氏名や生年月日のほか、受診した医療機関・病名処方された薬の情報などを得ることができます。

「マイナ救急」により、意識がない人や一人暮らしの場合でも本人確認や医療情報の取得がスムーズにでき、適切な搬送先の選定や搬送時間の短縮といった効果が期待されます。

(大分市消防局 救急救命課・廣瀬暢俊さん)「意識のない方は情報が全く手に入らないことがあるので、その際にマイナ救急を使うことで円滑に救急活動ができるのが一番のメリットだと思う」

消防では1日から119番通報の際、マイナ保険証を準備するよう呼びかけてます。この「マイナ救急」は、来年3月末までの実証事業を経て2026年度から本格運用が始まります。