J2・トリニータは27日、最下位の愛媛をホームに迎えましたが、まさかの3失点で敗れ、残留に黄色信号です。
前節、J3降格圏のレノファ山口に勝利したトリニータは、ホーム連勝を目指して最下位の愛媛と対戦しました。しかし、序盤から愛媛のプレースピードや球際の激しさに圧倒され、前半22分にはゴール前でマークを簡単に外され先制を許します。
トリニータはハーフタイムに修正できず、後半早々ゴール前でフリーでボレーを決められると、ベテラン・三竿のパスを相手にカットされ、ループシュートでダメ押しの3点目を奪われました。
トリニータは3試合ぶりの無得点、4試合ぶりの複数失点と攻守に精彩を欠き、愛媛に今シーズン3勝目を献上してしまいました。
竹中監督は試合後の会見で、「選手は準備したものを出してくれた。すべて私の責任」と語ったうえで、「背後をとられたあとの動き、ボールを奪うスライディングの遅さ、メリハリがない。私の伝え方が悪かった」と述べました。
途中加入ながらディフェンスリーダーを担う岡本拓也は、「きょうは自滅し、緩みが出た。日頃の練習で起きている現象がそのまま出てしまった」と吐露。「守備でボールに対してではなく、自分のマークする相手を見てばかりで、相手の動きに応じたポジショニングをとれていない、一人ひとりの意識のずれがあった」と悔しさをにじませました。
この結果、前節まで16位だったトリニータは、ロアッソ熊本が千葉に引き分けたため、J2残留ラインの17位に下がりました。

リーグ戦は残り7試合。次節は、直近4試合負けなしの14位・秋田とアウェーで対戦します。この先は順位が上のチームとの対戦が続くため、厳しい戦いが予想されます。
ちなみに昨シーズンは、17位の愛媛FCが勝ち点40で残留。18位の栃木SCが勝ち点34で降格しました。サッカー界では「試合数と同じ勝ち点差までは詰めることが可能」とも言われています。
現在、17位・トリニータと降格圏の18位・山口との勝ち点差は8。残りは7試合となり、残留争いはさらに激しさを増しそうです。
