大分市で8月に開催された人気ロックバンド「ONE OK ROCK」のライブ効果により、大分県内の宿泊者数が大きく伸び、国内客は月間過去最多となる46万人を超えたことがわかりました。

県の観光統計調査によりますと、8月にホテルや旅館を利用した宿泊者数は約52万人で、前年同月と比べ6万2000人余り増えました。

出発地別では、国内客が46万1896人に上り、月間の過去最多を更新しました。前年同月比では6万5000人余りの増加となっています。県は、クラサスドーム大分で2日間にわたり開催された「ONE OK ROCK」結成20周年記念ツアーが宿泊需要を押し上げたと分析しています。

JR大分駅(2025年8月)

このライブには2日間で約8万人が来場し、大分市内の宿泊施設は満室となるなど大きな経済効果をもたらしました。また、県が渋滞対策会議を設置して臨んだ結果、大規模な交通渋滞は発生せず、観客輸送もスムーズに行われたということです。

一方、外国人客では、4月に直行便が就航した台湾からの宿泊者が約2万人と増加傾向が続いています。しかし、「日本で大地震が起こる」というデマの影響を受け、香港からの観光客は8月も4割以上減少し、大幅な落ち込みとなりました。