インターハイで準優勝に輝いた大分東明のアーチェーリ部女子団体。あと一歩で逃した日本一の座を、国体から名称が変わった国民スポーツ大会でつかむべく、挑戦を続けています。

大分東明高校アーチェリー部は、男女合わせて30人と大所帯。女子団体はこの夏のインターハイで準優勝を果たしました。

(大分東明・石井美羽選手)「インターハイに向けてすごく練習していたので、結果が残せたことがすごくうれしかったです」

石井美羽選手

大分県はこれまで、2004年のアテネ五輪に出場した松下紗耶未選手や、史上最年少で日本代表になった園田稚選手など、日本を代表する女子選手を輩出してきました。

東明のエース・石井美羽選手は1年生の時からインターハイで入賞。寸分の狂いもないフォームと、男子並みの強さの弓を引き、放たれる矢は迫力があります。飛び級でU-21日本代表に選ばれるなど、将来が期待されています。

(石井美羽選手)「貪欲に考えながら競技に臨まないと上には行けないなと思います。日本代表の方々の背中を追ってオリンピック目指していきたいです」

団体戦は3人1組で戦いますが、切り込み隊長を担うのは1年生の久留主未来選手。誰よりも努力する最年少が、チームに勢いを与えています。

久留主未来選手

(久留主未来選手)「今まで自分がやってきたことを全部出しきって先輩を逆に引っ張れるように全力を出したいと思います」

国民スポーツ大会では、インターハイでメンバー入りを逃した3年生の池田美緒選手が出場します。県総体個人優勝や九州大会3位など、この夏、頭角を現してきました。

池田美緒選手

(池田美緒選手)「私が大きな大会にあんまり出たことがなくて、大分県背負ってやっていけるかなって不安がありますがやるしかないです。みんなで楽しくできるのが一番かなと思っています」

基礎トレーニングを徹底し、矢を射るための土台をしっかりと固めている東明アーチェリー部。国体で優勝2回の石井を中心に、頂点を目指します。

トレーニングを続ける石井美羽・池田美緒・久留主未来選手(左から)

(石井美羽選手)「負けず嫌いなところはみんなあると思っているので、そこを武器に、上を目指していきたいです。東明高校の名前を大きくしていきたいと思います」

強い絆と積み重ねた鍛錬の成果を矢に込めて、東明アーチェリー部が日本一の的を狙います。

アーチェリーの国民スポーツ大会は滋賀県で10月5日から行われます。