秋の全国交通安全運動が21日から始まりました。今年はこれまでに去年を上回るペースで交通死亡事故が発生しています。大分県の佐伯警察署では高校生がパフォーマンスで交通ルールの遵守を呼びかけました。
佐伯警察署で22日行われた秋の交通安全運動の開始式では、地元の高校生がダンスや書道パフォーマンスを披露。ドライバーや歩行者に対して安全な通行やヘルメットの着用などを呼びかけました。

(高校生)「書道パフォーマンス以外でのパフォーマンス披露が初めてだったので楽しかったです」「交通安全っていうことに対して良い経験になったなって思いました」「曲がり角とかで車が急に曲がってきて事故に遭いそうになった経験があります」
県内の交通事故の状況は深刻です。去年1年間の交通事故による死者数は28人、今年は9月21日までに26人が死亡しています。
県内で最も交通事故が発生している現場は、大分市の椎迫入口交差点で、去年13件の交通事故が発生しました。内訳は側面衝突が6件、出会い頭と接触による事故がそれぞれ2件起きていています。
(県警交通企画課・石川達郎次席)「ここでは右折と直進による事故が大変多くなってます。それと車と自転車による事故も多くなっているのが特徴です。大きな交差点になりますので、安全確認をする範囲が広くなるのも事故の原因のひとつと考えられます。交差点の左折右折の際は歩行者や自転車がいないかというところをしっかりと確認していただきたい」

椎迫入口交差点は国道210号側がゆるやかなカーブとなっているため、直進する対向車が見えにくく見通しが悪くなっています。さらに通学時間帯は横断歩道を通る児童や自転車で通勤する学生も増えます。
交差点での事故は重大な事故に繋がる可能性もあります。県警はドライバー一人ひとりが思いやりと譲り合いの気持ちを持つよう呼びかけています。