命を救うための知識を身に着けてもらおうと、22日、大分市の高校生が心臓マッサージなどの一次救命処置の重要性を学びました。

この取り組みは、大分東明高校が医療系コースに通う3年生98人を対象に、初めて実施したものです。授業では、講師を務めた日本赤十字社県支部の指導員が一次救命処置の重要性を強調し、周囲と協力することが命を救う第一歩になることを伝えました。

生徒たちは、人が倒れている場面を想定し、絶え間なく胸を押す胸骨圧迫やAEDの使い方などを実践しながら、一つ一つの手順を確認しました。

県消防保安室によりますと、通報を受けて救急隊が到着するまでの時間は平均で約9分かかるため、この空白の9分間に応急手当ができるかどうかが生存率を大きく左右するということです。

(生徒)「救急車が来る前に、こういうことをしておくことで生存率が上がるのかなと思いました」「救命処置は出来ないなと思っていたけど、自分から積極的にやってみようかなと思いました」

大分東明高校では、今年12月にも助産師を招いて命について考える授業も予定しています。