J2で厳しい残留争いをしているトリニータは20日、ホームで降格圏にいるレノファ山口FCと対戦しました。負ければ降格圏と勝ち点差2になり、勝てば8に開くという、まさにJ2残留に向けた大一番で、3か月半ぶりの白星をつかみました。

5月末以来、12試合勝利のないトリニータは降格圏に沈む山口とホームで対戦しました。限定シャツが配布される特別イベントも後押しし、今季最多の1万7千人が詰めかけました。

試合は素早く縦に仕掛けるトリニータは前半9分、野嶽がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。これをグレイソンが落ち着いて決めて幸先よく先制します。

(グレイソン)「練習の中ではいつも落ち着いてどこで蹴ったらいいのか考えてやっていて、きょうも落ち着いてキーパーの左に蹴って入って本当に良かったと思います」

さらに26分、ペレイラが駆け上がり最後はグレイソンが右足を振りぬきますが、ボールはキーパー正面に。後半7分、吉田のシュートはキーパーに阻まれます。

さらにペレイラのクロスへの榊原のヘディングはわずかに届きません。守備では新加入のベテラン岡本が、2試合目ながら卓越した統率力を発揮し、相手を寄せ付けません。

終了間際、ゴール付近でフリーキックを与えますが、壁にあたって得点を許さず試合終了。1-0で3か月半ぶり、竹中体制となって初の勝利を手にしました。

(大分トリニータ・竹中穣監督)「何よりも本当に勝利を届けられる、それが本当にうれしく思います。勝ち続けるその姿をお見せできるように準備したいと思います」