一方、鉄輪温泉エリアの「いでゆ坂」に今年9月オープンしたのが「かんなわ六画ストア」です。

オーナーの稲垣健児さんこだわりのスタイリッシュな店内には臼杵や豊後大野の有機野菜をメインにした農産物が雑貨店のように陳列されています。

(客)「オシャレで楽しかった」「野菜の種類がいろいろあって楽しかった」「お野菜がとてもフレッシュに見えます全体的に生き生きとしてますね」

(六画ストア・稲垣健児オーナー)「一見やっぱ八百屋さんぽくない感じだったりとか、一瞬目を引くような。そういうレイアウト陳列っていうのは心がけてます」

生産者として臼杵市で有機農業を営んでいた稲垣さん。販路の拡大に苦労した経験からおととし7月、大分市内に「やおや六画ストア」をオープン。旬の農産物の宅配なども行っています。

(六画ストア・稲垣健児オーナー)「一度売り手っていうところで売ることをしっかりすることによって、生産量が増えて、需要も増えていくんじゃないかなと思って」

観光客の多い鉄輪の店舗ではフレッシュジュースやサラダなどのテイクアウトメニューも。野菜の魅力を多くの消費者に伝えようと工夫します。


(六画ストア・稲垣健児オーナー)「農業と消費とか流通っていうこの三つのトライアングルがうまく回るように、地場のものを、大分県民の方たちが食べていただけるようなそんな環境作りっていうのをやっていきたいなと思う」

県産野菜の魅力を知ってもらうため知恵を絞る青果店の経営者たち。そこには「大分の農業を元気にしたい」という願いもありました。