息の合った美しいハーモニーで九州代表として全国大会へ出場する大分市の向陽中学校の合唱団。大会に向け練習に励む生徒を取材しました。
41人が所属する向陽中学校合唱団。大分県内屈指の実力を誇り、先月行われた九州大会では2年連続の金賞を受賞。さらに、九州代表として初めて全国大会への出場権を獲得しました。
(本室結佳子部長)「先輩たちが今までつないでくれた伝統を、また新たな形でつなげられたというのがすごく嬉しいです」

全国に挑む合唱団ですが、大半のメンバーがサッカーやアーチェリーなどの部活動を兼ねています。
(本室結佳子部長)「部活に出られない人は、自分たちで作った動画を再生して家で練習するようにしています」
全員が集まる機会は少ないため動画を使用して自宅での個別レッスンも重ねています。向陽中が出場するのは混声部門。パートは4つに分かれます。「ソプラノ」は女性の高音で主に主旋律を担当します。
(芝田さくらさん・ソプラノパートリーダー)「ソプラノは高音が凄く高いんですどそこをきれいに歌うことがポイントです」

女性の低い音を担当する「アルト」歌の幅をひろげ合唱に厚みを加えます。
(迫田莉佳さん・アルトパートリーダー)「アルトは主要な旋律が少ないんですけどなるべくきれいに歌えるように頑張っています」

男性の高い音、「テノール」は主にハーモニーを作るのが役割。
(大空翼さん・テノールパートリーダー)「テノールは男子の中では高音を出すほうでかなりきついんですけど、他のパートに劣らないように頑張っています」

最も低い音程、「バス」は重厚な音で合唱の土台となります。
(野田智陽さん・バスパートリーダー)「バスは全体の基盤となるパートなので低い音をなるべくきれいに響かせられるように頑張っています」

4つのパート41人の声が調和した美しい合唱を披露する向陽中学校。表現力に磨きをかけ今月30日、青森で行われる全国大会に挑みます。
