杵築市の半導体関連企業「エリア」。32年前に設立され、従業員は35人で、主に半導体の検査に使うプログラムや装置を開発しています。
検査は、半導体が設計どおりに機能するかを確認します。製品の品質と安全を確保するために不可欠な工程で、検査項目は数万に上ることもあります。この会社はテスト分野で大森准教授と連携したいと考えています。

エリア 樋口嘉社長:
「大学がモジュールを開発。そして弊社がテストを実施するという連携を進めていこうと考えています。ネクストセミコンダクターを中心に大分県の企業が何社か連合を組んで、1つの製品を完成させることができます」
パワー半導体は今後、電気自動車や自動運転、AIなどの普及により、市場規模の拡大が見込まれます。大森准教授は、素材の窒化ガリウムと基板の組み立ての関係性や小型化などを研究課題にあげています。

大森准教授:
「窒化ガリウムを使ってどれだけ効率がよくなるか、どれだけ安く作れるかですね。いま開発を頑張ってどんどん新しいものに挑戦していかないと、世界に置いていかれることになると思います」
今後増加する電力需要を見据え、持続可能な社会の実現に向けた次世代半導体の開発が期待されています。