■苦渋の決断…種目は「短距離走」と「表現(ダンス)」のみ
大分市教委が示したガイドラインは文部科学省が今年4月に作成した「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」に準じています。その中には体育、保健体育における「児童生徒が密集する運動」や「近距離で組み合ったり接触したりする運動」は感染リスクが特に高いとしています。感染レベル2の地域では、児童生徒の「接触」「密集」「近距離での活動」「向かい合っての発声」について可能なものは避け、一定の距離を保ち、同じ方向を向くようにし、また回数や時間を絞るなどして実施するよう指示しています。
運動会についてスポーツ庁の担当者は「地域での状況をふまえ、感染防止や熱中症対策など必要な措置をしたうえで実施してほしい。応援の方法や競技種目については各学校で工夫して決めることが望ましい」と話しています。
各学校の判断に委ねられている運動会。南大分小学校では保護者の応援は2人まで。自分の子どもが出場する競技以外は2階の廊下や体育館で待機。種目は「短距離走」と「表現(ダンス)」のみ。団体競技は児童数が多いことなどから断念しました。

(大分市立南大分小学校・末広健太教諭)「制限するのはつらい決断だと思う。子どもたちの声を聞くとやりたかったという声も聞こえてくる。気持ちを切り替えて自分の精一杯を出そうとしているのでは」
また3年ぶりに全校児童が揃った運動会に大きな意義を感じていると話します。
(大分市立南大分小学校・末広健太教諭)「(応援団など)係活動も昨年はできなかったので責任を果たしながら自分たちが精一杯頑張って充実した思いになるような運動会にできればいいなと。それをサポートしていきたいと思う」
この秋も何らかの制限を設けて実施される運動会。子どもたちにとって大切な思い出になるような運動会にしてもらいたいものです。