大分市内の小学校では今月17日以降、秋の運動会シーズンを迎えます。コロナ禍3年目の今年はどのような形で実施するのか教育現場の対応を取材しました。
■全学校が昼食なしの「午前中開催」、声出し応援ほぼNG
10月1日に運動会を予定している大分市の南大分小学校では本番に向けて練習が始まっています。この日は全校児童822人がグラウンドに集まり、応援合戦や当日の流れを確認。児童たちの気持ちも少しずつ高まっています。

(大分市立南大分小学校6年・繁田勝舞さん)「4年生、5年生のときは出来なかったことも今年できると思うから楽しみ。副団長として団長をサポートして運動会を成功させたいと思う」
(大分市立南大分小学校6年・竹林一護さん)「(本当は)騎馬戦がしたかった。低学年の時からあこがれていたのでなかったのは少し悔しい。コロナでできないこともたくさんあるけど今できることで埋めたい」
コロナ禍3年目の秋。これまで様々な制約を設けて実施していた運動会ですが、保護者はどう考えているのでしょうか?
(小学2年生の母親)「毎日楽しみに練習を頑張っています。体調を崩さないで天気にも恵まれるといいなと思う」
(小学生の孫がいる人)「コロナの前、幼稚園の時とかは行っていた。子どもにとっての思い出だから気を付けながらやった方がいいのでは」
(幼児の父親)「弁当を一緒に食べることが楽しみで、家族に元気な姿を見せることがひとつの恩返しみたいなところもあると思うと以前のように、いろんな人が集まる運動会が待ち遠しい」
大分市では公立小学校54校のうち48校が9月から10月にかけて運動会を行います。OBSでは48校に対し、運動会の運営についてアンケートを実施しました。スケジュールについては、回答のあった47校が時間を短縮して昼食をとらない「午前中開催」としています。家族の応援については、「保護者2人まで」とする学校が最も多く29校、「人数制限なし」7校、「家族3人~6人」6校でした。また、声出し応援については「応援団のみ」が34校、「すべての児童」が7校となっています。また、玉入れなどの団体競技を3年ぶりに復活させる学校もありました。

(大分市教委体育保健課・姫野宏明参事)「我々のガイドラインで示した方向性をもとに各学校が判断している。子どもにとっては大変貴重な経験になるので参加してよかったと思いが残る運動会にしてほしい」