今回は食品ロスの削減に関する研究で商品開発も行なった大分市の大分商業高校の「商業調査部」です。

部員16人が所属する大分商業高校の商業調査部は地域の課題解決にむけ様々な調査研究に取り組んでいます。2021年は「ゴミ箱の見える化」など、ゴミをテーマにした研究で、全国大会で優良賞を受賞。2022年の研究でも、九州大会で優秀賞を受賞し2年連続の全国大会出場を決めています。

(商業調査部・大山夢莉部長)「商業調査部は地元の人と直接関わって、自分たちの疑問解決に向けて動けるところが楽しいなと思います」

2022年は「食品ロスさせない連携」をテーマにSDGsな商品の研究開発をスタート。
(渡邉光稀副部長)「廃棄されたトマトを使って3つの商品を作りました。食品ロスを防ぐためにこだわりました」


部員は食品ロスの現状について調査。その結果、大分市内にある醤油の醸造元の協力も仰ぎ、農場で廃棄処分される規格外のトマトを使用したドレッシングなどを作りました。その味は…

(渡邉副部長)「とまドレを鶏のささみにかけて召し上がってください」
(甲斐アナウンサー)「食材にかけるとザクザクと素材が入っているのが分かります。合いますね、トマトの酸味が鶏のささみの油の美味しさを凄くいかしてますね」
(渡邉副部長)「自分たちの理想の味に近づけるためにたくさんの試食を重ねていきました」
味にもこだわり消費者に手に取ってもらえるよう部員がパッケージのデザインも行なった商品は6月から県内のスーパーで販売。これまで2154本売り上げています。

商業調査部は、この取り組みを研究報告としてまとめ、11月に行なわれる全国大会での発表に向けてプレゼンテーションの練習を重ねます。
(大山夢莉部長)「九州大会で他校の方々の発表を見て、自分たちには発表の抑揚とか動きなどが足りないと思ったので、そういう所を改善しながら去年より良い成績を残せるように頑張りたいと思います」
