後を絶たない特殊詐欺。最近は高齢者だけでなく、若い世代が被害にあうケースも増えています。

大分県警は13日、詐欺をはじめとした防犯に関する協定を県警備業協会と締結しました。

(県警本部生活安全部・芦刈宗治部長)「特殊詐欺を始めとする犯罪のない社会づくりにご協力をお願いします」

企業や団体などと連携して被害の防止に取り組む中、特殊詐欺事件は後を絶ちません。今年に入って大分県内の被害件数は12日現在で101件。被害額は去年の同じ時期のおよそ3倍、1億4000万円に上ります。

(県警本部安全・安心まちづくり推進室・別府敦室長)「8月に入ってからは20代から50代の世代の被害が非常に多くなっている」

月別で見ると8月の特殊詐欺の被害件数は今年最多の18件です。このうち20代から50代が被害にあうケースが7割を占めています。若い世代の詐欺被害で多いのが怪しいメールのURLにアクセスしてしまうパターンです。


(街の人)「まんまと昔引っ掛かって開いて、携帯ショップに助けを求めたことがある」「携帯会社から通信料追加で払うみたいなメールが届いた」

宇佐市の50代男性の携帯電話に届いたのは競馬に関するメール。男性が会員登録をしたところ、「有料の会員になれば確実に競馬で勝てる情報を教える」と差出人から電話があり、男性は指定された口座に983万円を振り込んだ後、詐欺被害が発覚しました。

(県警本部安全・安心まちづくり推進室別府敦室長)「ショートメールでも電子メールでも誰でも受け取る可能性があると身に覚えのないショートメールなどには反応しないということが大事」

高齢者だけではなく誰でも被害にある可能性のある特殊詐欺。県警は不審な電話やメールがあった場合は相談するよう呼びかけています。