2021年7月新型コロナワクチンを接種した翌日に死亡した大分県別府市の女性の遺族が9日、死亡一時金の請求書を提出しました。
別府市内に住んでいた当時56歳の女性は2021年7月、ファイザー社製ワクチンの1回目の接種をした翌日に容体が急変し、急性大動脈解離で死亡しました。
この女性の母親とおおいた市民オンブズマンは9日、別府市を通じて国への死亡一時金の請求書を提出しました。
新型コロナのワクチン接種をめぐっては厚生労働省が7月、接種後に死亡した91歳の女性について「接種との因果関係が否定できない」とし国内初の死亡一時金の支給を決めています。
(遺族)「お金で片付くことじゃありませんけど、政府はこのワクチンを打ったせいで元気な子が次の日に亡くなったということにもっと責任を持っていただきたいと思います。」
遺族らはワクチン接種と死亡との因果関係は不明としていますが、請求により救済対象と認定されれば最大で4420万円の死亡一時金が支給されます。
厚生労働省によると因果関係は不明ながらワクチン接種後に死亡した事例は全国で8月19日までに1834人にのぼり、県内では9日までに22人の死亡が報告されています。