台風11号による被害を最小限に抑えようと大分県内の様々なところで備えが進められています。

台風の接近に伴い県内でも対策が進められています。佐伯市蒲江の漁港では、漁業関係者がロープを使って漁船を岸壁に固定する作業にあたっていました。

(漁業関係者)「風で船が飛ばされないか心配。このまま収まってくれるのが本心」

また、大分市内の農園ではハウスのキュウリがあと10日程で収穫時期を迎えますが、原油や資材の価格高騰で厳しい状況が続くなか、台風による被害が出ないか気をもんでいました。

(輪中の郷池永農園・池永勝己社長)「せっかく今から収穫が始まるキュウリなのでできるだけ被害がないように。農産物が安いのと資材費があがっているので消費者にできるだけ出荷を切らさないようにしたい」

農園ではハウスが強風で飛ばされないよう結束バンドで固定する作業に追われていました。また、被害を心配するほかの農家から依頼を受けて今回、ハウス内の空いたスペースにハクサイやブロッコリーなどの苗を預かったということです。

(池永勝己社長)「台風が通り過ぎるまでここで管理する。地域のためにやっていること。お互い様だから。」

一方、台風の接近に伴い、大分市の明野北小学校では5日、下校時間を1時間繰り上げる対応を取りました。

県教委のまとめによりますと県内の小中学校と高校などでは6日、348校が臨時休校に、185校が始業時間を繰り下げるということです。