今回は童話の里でも知られる大分県玖珠町内の飲食店で次々とメニュー化されている台湾グルメについて。その謎に迫ります。

玖珠町にある居酒屋「串揚げ帆足」。串揚げが人気のこの店で、この春新たに誕生したメニューが…

(串揚げ帆足・帆足ちはるさん)「矢野豆花です・豆乳を使った台湾のスイーツです」


台湾スイーツの代表格「豆花」。店では唯一のデザートメニューです。

「串揚げ帆足」だけでなく、玖珠町では今、台湾グルメを提供する店が続々と登場。玖珠的台湾飯店と題し、パンフレットも製作されています。


“玖珠町でなぜ台湾料理なのか?” 答えを探してたどり着いたのが…

(井口キャスター)「玖珠町で台湾料理が提供されるきっかけとなったのは豊後森機関庫・現存する九州唯一の扇形機関庫です」


国の文化財や近代化産業遺産となっている豊後森機関庫。台湾にも扇形の機関庫が現存することが縁で、町と台湾の国鉄は2019年に姉妹友好協定を結びました。


そのつながりを広く知ってもらうため、町内の飲食店が協力し料理の提供が始まったのです。

(玖珠町商工観光政策課・加藤萌絵さん)「台湾料理を通じて現地の人との交流もゆくゆくはしていきたいし、台湾料理を食べに玖珠に行こうというくらい有名になるといい」


参加店舗の一つ老舗の中華・焼肉店「紫陽花」でも、台湾料理をメニューに加えました。その主役となるのは…

(紫陽花・田中亮二店長)「豚の軟骨を一時間くらい煮て柔らかくした状態」

紫陽花では丼料理の「魯肉飯)」を豚の軟骨で作ります。なじみがない台湾料理とあって、試行錯誤を重ねたといいます。


(田中亮二店長)「台湾料理を食べたことがなかったり行ったことがなかったりしたので手さぐりの状態でした」


ようやく完成した「魯肉飯」。中華の香辛料やオイスターソースを使った味付けは食欲をそそる一品で、常連客からの評判も上々です。

(常連客)「初めて食べました。台湾に僕が言ったときは屋台で食べるが、オリジナリティがあってちょうどよく食べやすい」


一方、地元の豆腐店「矢野とうふ」の豆乳を使った「豆花」をメニューに加えた「串揚げ帆足」。何度も試作を重ね自慢の一品が完成しました。

(井口キャスター)「店ではさらに新メニュー台湾風つくねを考案。まだまだ新しい料理を開発したいと意気込んでいます。


(串揚げ帆足・帆足ちはるさん)「台湾の料理で何が有名なのか何があるのかと今結構調べています。新しいことを考えるのは楽しいしワクワクする」


玖珠町で味わえる台湾グルメ。その幅はまだまだ広がりそうです。