中世に形成された寺院と集落の景観を残す国東半島の六郷山が新たに国の史跡に指定されることになりました。

国の文化審議会は、24日、新たな史跡などの指定を文部科学大臣に答申しました。

県内で指定された六郷山は国東半島に点在するおよそ100か所の天台宗寺院や岩屋の総称で、15世紀には現在につながる集落の景観が形作られたとされています。

各寺院は山の斜面に縦に延びる伽藍をもつ「山の寺」と、谷筋に沿って伽藍が横に並ぶ「谷の寺」に分けられます。

今回国の史跡に指定されたのは「山の寺」である豊後高田市の長安寺と国東市の岩戸寺、また「谷の寺」である豊後高田市の天念寺と夷岩屋となっています。

今回の六郷山の指定により、県内の国の史跡は47件になります。今回の答申を受けて文化庁は官報の告示を経て、正式に指定します。