新しい使命感を胸に生きる
コロナ禍で講演活動もなくなり、いまは愛犬と一緒に悠々自適な生活を送っています。しかし、脳出血の後遺症で右半身不随となり、あざがある右腕のしびれと痛みはひどくなっています。

首藤さん:
「医師からもう飲む薬はないと…CTを見ながらこれから検査していくけど手術の可能性は大きいと言われた」
父子家庭で2人のこどもを育ててきた首藤さんが頼りにしているのは、娘の夏菜さん。看護師をしながら折を見ては父親を訪ね、手助けしています。
夏菜さん:
「父は友達みたいな感じだったので、仲良く過ごしてきた。自分が大事と思うものに対して絶対に守る、有言実行なところがすごいと思う」
手術の可能性を告げられ『終活』を意識したという首藤さん。自身の命に向き合う中で、将来はあざがある右上半身を献体として病院に提供したいという思いを抱くようになりました。

首藤さん:
「10年後、20年後の医学が進んでいる中で治せる技術が生まれるかもしれない。僕の右腕と右肺と脳を保存してほしい。献体も誰かがしないといけない…この体で生まれた最後の責任だと思う」
多くの人とつながり、笑顔を届けてきた首藤さん。これから生まれる子どもたちのために今、新しい使命感を胸に生きています。