大阪の夏の風物詩、7月の天神祭で男性に催涙スプレーを噴射しケガをさせたとして、20歳の男が逮捕されました。

 傷害の疑いで逮捕されたのは、住居不定・無職の上松尊良容疑者(20)です。

 警察によりますと、上松容疑者は天神祭の花火があった今年7月25日夜、大阪市都島区の毛馬桜之宮公園で、20代の男性に対し催涙スプレーを顔面に噴射し、男性と近くに居合わせた10代の女性にケガをさせた疑いがもたれています。2人はいずれも軽傷でした。

 当時、現場の地域では天神祭が開催されていて、現場の公園には露店などが立ち並び、人が大勢集まっていて、男性らの他にも12人ほどが目の痛みなどを訴えていたということです。

 被害に遭った男性は当時、MBSの取材に対し、上松容疑者から「喧嘩しようや」などと声をかけられ、これを断ったところ、持っていた催涙スプレーを吹きつけられたと話しています。

 上松容疑者は調べに対し、「何も話すことはありません」と話しているということです。

 現場の公園では、事件前日の7月24日にも、通行人の男性がスプレーのようなものを吹きかけられる事件があり、同じ手口であることから、警察は上松容疑者の犯行とみて捜査を進めています。