宿泊施設の負担を9割削減

大分市に配送事務所を置く「Lost Item Delivery」。元ホテルマンで、輸出入事業を手掛ける吉永陽介社長が2020年、『忘れ物海外配送ワスラック』という新たなサービスを打ち出しました。

吉永陽介社長

吉永陽介社長:
「ゲストと荷物の配送やホテルとのやり取りなどを代行しています。月にすると400~500件くらいですね」

このサービスは、持ち主から宿泊施設に忘れ物の問い合わせがあった場合、すべての手続きを代行する無料サービスです。多言語のやり取りを引き受けることで、施設側の負担を9割削減。忘れ物を送り返す際は、重量に応じて持ち主から配送手数料を受け取る仕組みです。

全国で急激に普及していて、JR九州ホテルズや三井住友不動産ホテルなど契約施設は300以上、部屋数に換算すると4万室に上っています。

吉永陽介社長:
「問い合わせは帽子やメガネ、イヤリングなど身につけるものがほとんです。貴金属は高額なものもありましたし、現金で87万円もあります。パスポートもありましたね、どうやって帰ったんですかね(笑)」