23日の土用の丑の日に向けてうなぎ商戦がピークを迎えています。2021年、稚魚の
シラスウナギが不漁とされましたが、大分県内の専門店に影響は出ているのでしょうか。取材しました。1
土用の丑の日を前に、大分市のうなぎ料理専門店「鰻田屋」では一年で最も忙しい時期を迎えています。
(鰻田屋・竹中新治社長)「(今が)客が一番多いです。お客さんに迷惑をかけないように頑張っています」
店自慢のうな重はウナギを焼いて蒸して焼くという関東風です。持ち帰り限定としている丑の日にはすでに300食以上の予約が入っています。

しかし、2022年はウナギの仕入れに異変がありました。
(竹中新治社長)「苦労しました。今年は本当に。(養殖)池の方から(例年の)半分しかないよって言われたくらいで」

鰻田屋では例年この時期「新仔」と呼ばれる養殖期間1年未満のウナギを使用します。皮が柔らかく脂がのった初夏ならではの味わいですが、2021年の稚魚の不漁により手に入りにくい状況が続き、仕入れ価格も3割程度上がっているといいます。
(竹中新治社長)「今年は一番高い、高いうえにものがない。入ってくるのがやっと。入ってくる量が毎年違うので自然には勝てない」
店では仕入れ先を追加するなどの対応に追われました。
(井口キャスター)「あすが土用の丑の日ということで、スーパーには特設コーナーが設けられ、たくさんのうなぎが販売されています」
大分市のイオンパークプレイス大分店では土用の丑の日に向けてうなぎの販売に力を入れています。2023年は国産、中国産ともに例年より2割ほど高くなっていますが、22日は多くの人が買い求めていました。

(買物客)「やっぱり明日はたべたいな。私が大好きなものですから」「自分の分とおばあちゃんの分、夏はやっぱりうなぎですよね」
高値傾向が続く中、イオンでは特大サイズのうなぎの販売量を例年の2倍にして、家族でのシェアを提案します。さらに、2022年は土用の丑の日が週末とあって品ぞろえを増やしています。
(イオンパークプレイス大分店水産担当・末吉奈央さん)「例年よりも土曜日ということで数を増やして販売している。値段は上がっていますが、売上は変わらず伸びている」

さて、大分市の鰻田屋では今週に入ってようやく新仔ウナギが入荷できるようになったといいます。そのお味は…
(井口キャスター)「身が柔らかくてふっくらして、夏バテ防止にぴったりです。明日からまた頑張ろうという気持ちになります」
(竹中新治社長)「(新仔うなぎは)順調に入っているので何とかなるかな。暑いとやっぱりうなぎを食べて元気を出してもらいたい」