日本が元気だった1980年代に感じた夢やロマン

(舞台チェックをする剣持さん)「はいOK!」

作者は長崎県佐世保市出身で現在、タレントとして東京を中心に活躍する剣持光さん。「ガラ☆クタ」を執筆したのは2020年、コロナ禍の真っただ中でした。

剣持さん:
「コロナ禍になりまして、芸能の仕事が全くなくなってしまったような状態だったんですね、何かでもクリエイティブな仕事はやりたいと。長崎の土地にも愛着もあったんで、西海の海をバックに何かしら少年の冒険ものができればいいなと」

表紙のイラストの背景にある海は西海市から望む五島灘。


物語のカギをにぎる場所として七ツ釜鍾乳洞やお魚バス停など地元ではおなじみのスポットも登場します。

物語で一貫しているのは、日本が元気だった1980年代のノスタルジーです。

剣持さん:
「80年代に子ども時代を謳歌した人、青春時代を謳歌した人たちですね、もちろん若い世代の方にも見ていただきたいという思いはあるんですけど。
大人たちに一旦童心にかえってもらって、夢とかロマンを思い出してもらって、次の世代につなげていってほしいという思いがあるんですね」
有名声優5人をキャスティング

剣持さんは「ガラ☆クタ」を自費出版し、おもにインターネットで販売。するとクチコミで評判が広がり、次第にアニメ化を期待する声が届きはじめました。

剣持さん:
「ひとっとびにアニメ化というのはなかなか難しい。パイロット版になるようなものとして何かできないかと思ってたんですけど、そしたら朗読劇がいいんじゃないかと」