約30年にわたって高校の音楽教諭をつとめた坂井泉子さんは2年前に早期退職し、麹づくりを手がける会社を長崎県大村市に立ち上げました。
坂井さんは長崎県内で数人しかいない“上級麹士”であり、その活動の根底には「子どもたちを育てる」情熱があります。
坂井さんは麹を用いた調味料や料理の製造に情熱を注ぎ、これまでに30種類以上の麹調味料を生み出しています。
昔から伝わる“良きもの”を取り入れやすく

長崎県諫早市のアーケードに県内各地からおよそ100店舗が集まったマルシェ。


ひときわ賑わっていたのは、料理をより健康的に仕上げることができると いま再注目されている“麹”です。

試食の客:
「おいしい」
「普段から飲めそうで こんなのだったら。いいですね」

作っているのは県内に数人しかいない「上級麹士」の坂井泉子さん(54)です。


客:「黒麹を使った料理っていうのは?」
坂井泉子さん:「そのまま食べても良いし、ヨーグルトにかけてとか。これは元気になると思います」
客:「へー」

坂井さん:
「昔から伝わっている“良きもの”なんだけど、今のこの世の中に取り入れやすいように、より幅広い人に伝わっていけばいいなと思いながら」