生命と希望がテーマの『望徳(ぼうとく)の壁』修復完了

作業開始から40日――炎天下で休みなし。
11月2日、修復が完了しました。

生命と希望がテーマの『望徳(ぼうとく)の壁』です。
暁の星が照らすのはイエス・キリストの象徴、オリーブの木。キリストに降り注いだ光で 豊かな恵みがはじけています。
殉教の血がしたたるころ復活の歓びが満ち溢れる──

数万のピースが調和して織り成すフェニックスモザイク。
60年前に刻まれた思いが職人の手、たくさん人の心と共に新たな希望となってよみがえりました。

(修復が終わった壁を、小学生も楽しそうに眺めます)
「あれがりんちゃんのおばあちゃんの。それがりんちゃんのひいおばあちゃんのやつ。他にも描いた人おるかもね」

日本二十六聖人記念館 館長 キム・ヒョンウク神父:
「カラフルになった。私達は全部バラバラに生きているんですが、何か手を組んだら このような美しい作品になるんじゃないかな」
宮川雄介さん:
「ずっと残っていくんじゃないかな、語り継がれていくんじゃないかな、それがフェニックス(不死鳥)だと思うし」

愛と信仰と希望が刻まれた長崎・西坂。
弾圧の歴史・殉教者の魂が鮮やかに語り継がれています。