おととしから長崎で単身赴任中。
もともとは自身の備忘録と、長崎県外に住む家族・友人への報告用に投稿していた日々の食事が、いまは長崎のPRにも繋がっています。

越智さん:
「長崎の人たちのお食事だったり、いろんな“いいところ”というのは、なかなか発信されていないということに徐々に思い始めまして。
そういうところ(SNS)から発信をしたりとか。僕が発信するというのはちょっとおこがましいんですけれども」

この日越智さんは、週に1回は必ず行くという職場近くの飲食店を訪れました。

越智さんが注文したのは刺身です。
食べる前に、まずは スマートフォンで写真撮影をします。

越智さん:
「(写真の)撮り方のこだわりはなくて、今日はこんなお魚を食べたっていうのを家族含め、皆さんに自慢をすると。今日はこれですというそれだけです」

「お刺身とかお魚ってどうしても北海道であったり、東北であったり北陸とかそういう方がやっぱりイメージが強いと思っているんですけど、“長崎の魚ってこんなに美味しいんだ”というのを、広く知っていただければいいかなと」

店があるのは観光客が多く集まる場所ではなくいわゆる「ビジネス街」
越智さんが何気なく発信した日常が観光客の呼び込みにも繋がっています。

旬菜桜通り樽 茅野貴稔さん:
「場所柄ですね、もうビジネス街なんで。そこはもう思案橋とか銅座のあたりも かなり賑わっているとは思うんですけど。越智さんのようなお客様はもうありがたいですよね」

市民1人の気付きや発信が長崎観光を盛り上げる鍵に

観光資源に頼るだけでなく、市民1人ひとりの気づきや発信がいま大切だと立石さんは考えます。

立石主任:
「 “あ!こんな長崎知らなかった“と 市民の皆さんのなかでも絶対にあると思いますし、そういうところを知っていって、ぜひ “次の休みに見に行こうか” “面白かったね” “誰か長崎良いなと思っている方に伝えてみようか”というところで どんどん長崎に興味がない方も興味が出てくると思いますし、そこが未来に繋がっていくのかなと」

「ふつう」と「ふしぎ」の架け橋となる「長崎人」

これからの長崎観光を盛り上げる鍵となりそうです。

11月19日~26日まで みらい長崎ココウォークで「長崎のふつうは、世間のふしぎ。」展が開催されます。
長崎人にとって当たり前だけど外から見ると違う!そんな16枚のパネルが展示されるということです。