戦前、長崎で撮影された写真から、今と変わらない当時の日常を感じ取ってもらい、戦争と平和を学ぶ授業が長崎市の中学校で開かれました。

長崎大学核兵器廃絶研究センター 林田 光弘 特任研究員:
「服装とかに注目して見てください。コートを着ていますね、子どもたち。
ものすごく“貧乏”なイメージが、私はあったんですね。みんなが“モンペ”を着て。
『そうじゃなかったんだ』って思いました。
同じような感覚の時代があって、(戦争で)変わっただけだった」

長崎市琴海中学校の授業で使われたのは”昭和初期の長崎の写真”です。

100年近い昔の空気感が、今とあまり変わらないことが伝わってきます。

講師は長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の林田光弘さんです。

戦争が起きる前の世界が、自分たちが住む世界とあまり変わっていないこと、普段感じている平和が、実は“もろい”ものであることを知ってもらうのが目的です。

2年生:
「今と昔(の日常)は、あまり変わってないなと思ったけれど、原爆の後は変わったと思いました」

2年生:
「平和を僕たちがしっかり学んで、被爆者がいなくなっても平和が続いていくようにしていきたい」

RECNAでは、資料や教材の一部をウェブサイトで公開していて、今後も学校での活用を広めていきたいとしています。