長崎の街のいたるところから人々が空を見上げたあの日──
西九州新幹線開業を翌日に控えた2022年9月22日の出来事だ。

翌23日の本番飛行に向けた “予行演習” として航空自衛隊のブルーインパルスが長崎の空を舞った。

この日は快晴、23日の本番が雨だったため長崎の人の中には予行演習の22日のほうが記憶に残っている人も多いのではないだろうか?
長崎の空を舞う青と白の機体は華麗でダイナミックだった。
そのブルーインパルスから長崎の街はどんな風に見えているのだろうか?
航空自衛隊に特別にお願いしてコクピットの中から動画を撮影してもらった。

コクピット動画には複数の演目のうち『デルタ360°ターン』がメインで納められていた。
三角形のデルタ形編隊を組み長崎港に南から侵入してきた6機のブルーインパルスが新幹線の駅がある長崎駅に差し掛かる寸前でターンを切り、そのまま360度旋回。
長崎市上空に巨大な円を描く──
その時コクピット動画には、機体を全く同じタイミングで寝かせて急激な旋回する飛行隊と長崎港の全景、女神大橋、造船所。
我々が見たことのない長崎の姿が記録されていた。

今回カメラを取り付けたのはブルーインパルスの5番機。
操縦士は江口健一等空尉。
この日は江口一尉の妻と娘さんも駆けつけて、長崎市の稲佐山から熱い視線を送っていた。

下から見ても感動的だった2022年9月22日のブルーインパルス長崎上空アクロバット飛行。
上空の機内から見るアクロバットはさらに刺激的です。
動画でご紹介すべくただいま編集中。放送後こちらでも公開予定です。
(NBC長崎放送 報道メディア局 長征爾)