国も認可していた「PCB」が猛毒だった

カネミ油症事件は、市販の「米ぬか油」に製造過程で化学物質・PCBが混入して起きた。PCBの毒性は当時知られておらず、国も使用を認めていた。

PCBは加熱によって猛毒のダイオキシン類に変化していたことが後にわかった。ダイオキシン類を完全に体内から排出する方法は見つかっていない。

さらにダイオキシン類はへその緒や母乳を通して子供にも移行、「黒い赤ちゃん」と呼ばれた色素沈着のある子どもが生まれた。しかし、多くの油症二世は認定基準の壁によって被害者とは認められていない。








