RX-7のプラモデル製作も 多彩な趣味にアクセル全開

YouTubeといえば、愛車との別れのセレモニーで西本さんはこんなことを口にしていました。

西本さん「YouTubeを始めようと思っていますので、朗読。その先も楽しみがいっぱい待っていそうで」

有言実行の西本さん。80歳にしてユーチューバーデビューを果たしていました。

「野ばら小川未明」

西本さんは以前から朗読教室に通っていて、毎日30分の自主練習で上達に励んでいます。

西本さん「もう私長崎弁がひどいのでね、最初(朗読教室の)先生からアクセントを言われたときにね、え~先生の言うのと私の言うのと同じなのにどこが違うのって違いも分からなくてね」

この日は息子さんの手も借りてYouTubeにアップする新作を練習しました。

「はい、どうぞ」「手袋を買いに。新美南吉。パン粉のような粉雪が~」

西本さんのとっても艶のある声を聞くことができる朗読チャンネルですが最多再生回数はまだ10回…。

岸アナウンサー「大変申し上げにくいんですけど、視聴回数が今10回くらい…」

西本さん「そうですか、わ、嬉しい!私見たときには3回くらいだったから、1人でも見てくれる人がいたら嬉しいなと思って」

視聴回数なんて二の次です。

西本さんが大事にするのはあくまでも自分のペース。朗読に加えて、新たな趣味も見つかりました。

おもむろに取り出したのはRX-7のプラモデルです。

「1はねこれだけ~2はねタイヤを一つだけ」

小さな文字を読むのも何のその。

8分の1スケールで再現されるかつての相棒を完成させようと、プラモデル作りにはまっています。

取材クルーが少しばかり手伝いましたが、見事、パーツを組み立てました。

「あ、なった~ありがとう」

西本さん「とにかく自分がやりたいことをやれて、楽しく過ごせたらいいなと思います。何の悔いもなく免許返納して、車もいいところにいったし、もうこの上なくいいところに行ったからですね(譲渡先が)マツダで本当よかったと思います。それが嬉しい限りで」

愛車との別れから半年あまり。

西本さんは車なしの生活にシフトチェンジした後も、豊かな人生を走り続けます。

西本さんが現在制作中のデアゴスティーニ「週刊RX-7」は110号までの発刊が予定されているので完成するのは2年後だそうです。

そして西本さんがマツダに譲渡したRX-7は既に広報車として活躍中。ことし2月に横浜で開催されたクラシックカーイベントにも登場したくさんのファンを魅了しています。

車のメンテナンスはまだ途中とのことで、「メンテナンスが終わったらマツダから連絡が来るから会いに行きたい」と西本さんは心待ちにしていました。