9月に東京で開かれる世界陸上の男子マラソン日本代表で三菱重工の近藤亮太選手が4日、報道陣の取材に応じ「8位入賞したい」と意気込みを語りました。

三菱重工マラソン部の近藤亮太選手、島原市出身の25歳です。世界陸上、本番まで3か月余りとなりました。

三菱重工・近藤亮太選手「あまりプレッシャーをプレッシャーと感じなくて、注目されている意味では緊張する場面はすごくあるんですけど、まずは自分に集中して」

近藤選手はことし2月の大阪マラソンで初マラソン日本記録を更新し準優勝、3枠しかない世界陸上マラソン代表の座を勝ち取りました。

高校までは全国大会とも無縁でしたが、練習に対するひたむきさは当時から培われていました。

近藤亮太選手「島原高校で長距離部員も6人しかいなくて、駅伝大会もサッカー部の力を借りて走るようなチームで、そんな中年に2回、県の強豪選手たちと合同合宿する機会があって、今までできなかったことができるというワクワクした気持ちがその合宿の度にありました。きょうの練習きついから嫌だということではなく、この練習乗り越えたらまた自分は一段強くなれるぞというような思いを持って練習に挑むことができたのは、本当に前向きな気持ちを育む上でいい経験だったと思っています」

大学卒業後、地元の三菱重工マラソン部でコツコツと努力を重ね花開いた近藤選手。3か月後は世界陸上の大舞台で日の丸を背負って走ります。

近藤亮太選手「8位入賞を目指して、会社のみなさんであったり、地元のみなさん、身近に応援してくださる方にもワクワクだったり感動を届けられるような走りをしたいと考えています」

9月15日のレースに向け、近藤選手は心肺機能の向上や暑さ対策として、7月末からアメリカで高地トレーニングに励むなど調整を続けます。