長崎県佐世保市の早岐瀬戸遺跡で出土した青銅製品が16世紀に豊後、今の大分県で作られたとみられるキリスト教の信仰用具「メダイ」であることが分かりました。
発見された「メダイ」は高さ24.8ミリ、幅17.8ミリの青銅製で、キリスト教徒が信仰を表すために持ち歩く小さなプレートです。

長崎県教委では佐世保市の早岐川河川改修工事に伴い2019年から早岐瀬戸遺跡の発掘調査を行っていて今回のメダイは2020年に発見されました。

その後の調査で、このメダイは16世紀キリスト教の保護に努めたキリシタン大名「大友宗麟」の領内である豊後産のものであるとみられています。
県教委によると、豊後産のメダイが県内で出土したのは初めてで「長崎開港以前のキリスト教の広がりを示すものとして貴重である」としています。