【被爆80年 NO MORE...】原爆投下後まもなく長崎医科大学が行った大規模な被爆者のインタビュー調査にスポットを当てる。

1962年に設置された長崎大学原爆後障害医療研究所。膨大な被爆者のデータを持ち、放射線の人体への影響などを研究し続けている。

研究所は4月、新たな論文を発表。

長崎原爆の放射線によって発症した様々な急性症状どうしの関連性などについて分析した内容で、ある「インタビュー調査」が基になっている。

「調 来助 先生が行われた原爆被害調査の調査票です」

長崎大学の前身にあたる長崎医科大学の医師や学生が、爆心地から4キロ圏内で被爆した人に、被爆時の状況や、けがの程度、いつどのような症状が出たかなどを聴き取ったもので、その数は約5800人分原爆投下後まもない10月末から3週間ほどの間に行われた

長崎大学原爆後障害医療研究所 資料収集保存センター 横田 賢一 特命助教「医学にある程度 知識がある人たちが調査にあたっていますので、そういった意味では、精度としても非常に高いんじゃないか」

中心となって調査を行ったのが、被爆当時、外科の教授だった 故・調 来助 さん(1899ー1989)。

調 来助 さんの証言(1969年当時)「原子爆弾の影響、どういう風に影響があるかということの研究をやらなきゃならん。長崎の大学で被爆者の調査をやろう。5千人以上やらなければだめだ、ということで」

被爆後まもなく行われた大規模な調査は、どのような状況の中 行われたのかー?