秋田豊監督のパワハラ問題を受け、サッカーJ3高知ユナイテッドSCの山本志穂美(やまもとしほみ)社長が辞任を表明しました。

高知ユナイテッドSCは秋田豊監督の指導に関して、選手・スタッフから「パワーハラスメントの申し立てがあった」として第三者による特別調査委員会を設置。7月から秋田監督や選手ら48人にヒアリングを行いました。その結果、5件がパワーハラスメントにあたると認定されました。

原因について報告書ではスポーツ界におけるハラスメント防止に関する認識不足のほか、クラブの組織的な問題についても指摘されています。

パワハラ認定を受け、山本志穂美社長は秋田監督の任命責任などを理由に辞任することを決めました。

会見で辞任の意向を表明する高知ユナイテッドSC 山本志穂美社長

▼高知ユナイテッドSC山本志穂美社長
「代表取締役の職を辞する決意をいたしました。クラブ・ファン・サポーター・関係者の皆様が一丸となって戦える体制が構築できなかった責任を重く受け止めての判断でございます」

新しい社長が決まるまでは山本氏が社長を務めるほか、退任後もオーナー兼取締役として引き続きチームを支えるとしています。

秋田監督も19日に辞任を表明していて、クラブは契約解除の手続きを進めているということです。

クラブは再発防止策として
・組織体制の見直しによるガバナンスの強化
・内部・外部相談窓口の設置などを掲げています。