「注視」の線引きは?

「注視」とはどこからを指すのか?明確な線引きはありませんが、松尾管理官は次のように注意を呼びかけます。

長崎県警交通企画課の松尾浩晴管理官:
「事故は一瞬の油断で起こります。事故を起こした人はみんな『もっと前を見ておけばよかった』『速度を出さなければよかった』『スマホを触らなければよかった』と後悔している。交通事故は、まっとうに生活している人が加害者になりかねないんです。私自身も自分が加害者にならないなどとは微塵も思っていない。事故に直面するたびに、自分が加害者になっていたかも、と思って身がすくむ思いがしています」

「ながらスマホ」事故急増

警察庁の統計によると、「ながらスマホ」による事故は2020年以降増加しています。

特に死亡事故に占める「携帯電話等使用中」の割合は急増しており、2023年のデータでは、携帯電話を使用していた場合の死亡事故率は、使用していなかった場合と比べて約3.1倍に跳ね上がっています。

長崎県警交通企画課の松尾浩晴管理官:
「ゴールデンウィークで慣れない場所に行く人、車で遠出する人も多いかと思います。自分の命、他の人の命、生活、家族を守るために安全運転を心がけて!楽しく旅行を楽しんで、無事に帰ってきてくださいね」

ドライバーの皆さんへ

・スマホをカーナビとして使う場合はホルダーに固定するなどして手に持たない(手持ち操作は違反!)
・画面操作は必ず停車中に行う
・走行中は画面を注視せず、音声案内を活用する、助手席の人にガイドを頼む

ゴールデンウィークの楽しい思い出が、悲しい記憶に変わらないように。運転中のスマホ使用は絶対にやめましょう。安全運転で、素敵なGWを過ごしてください。