「かんざらし」を求める人が後を絶たない
グルメで最もメディアに取り上げられるのが「かんざらし」です。「浜の川湧水」のすぐそばにある「銀水」ではかんざらし発祥の地として頻繁にロケが行われ、番組を見てやってくる客が後を絶ちません。

玉乃舎(銀水を運営)稲田智久社長:
「全国放送などーもう1年ぐらい『テレビを見ました』という効果でお越しいただいています。直後の売り上げでいうと1.5倍位あるかもしれません」

島原市シティプロモーション課ロケツーリズム班 佐藤元俊さん:
「作品の大きい小さいに限らず、我々ロケサポートをさせていただいています。島原の情報を全国に世界にお届けできればいいなと思っています」
「あまちゃん」に学ぶ
【住】島原の取り組みから学べるものは多そうですが、県外にも長崎が参考にできる地域はあるんでしょうか。

【平】ロケーションジャパン大賞のグランプリに選ばれた観光地の中では岩手県久慈市の取り組みが参考になると思います。2013年に放送されたドラマ「あまちゃん」の舞台です。
ドラマの放送終了後10年以上経過しているにも関わらず、今でも観光地として人気を集めています。ロケ地となった小袖海岸にある海女センターを訪れる観光客は、放送後もずっと、以前の数をはるかに超える数となっています。

【住】これまでどのような取り組みを行ってきたんでしょうか。
【平】久慈市では、継続的に地域の魅力を発信する取り組みを推進してきたそうです。制作者を招いて「ロケハンツアー」を行うなどロケ誘致の推進を続け、久慈市を含む北三陸地域でロケを受け入れた数は、ドラマ放送前の2倍から3倍という水準を常に維持しています。