高校でも広がる観光教育 佐世保商業の取り組み
【住】現在行われている観光教育の一例として2022度から高校の商業科に「観光ビジネス」という科目が選択科目として導入されているそうですね。
【平】はい。県内でも6つの高校で授業が行われています。先日は佐世保商業高校で、来年度の「観光ビジネス」につながる事前授業という位置づけで授業が行われました。

この日は佐世保観光コンベンション協会の方が外部講師として招かれ「佐世保の観光資源」について教えました。
佐世保商業では「観光ビジネス」を今年度から取り入れています。担当した德永先生によると、「手探りで授業を考えてきた中で佐世保が抱えている課題を観光という視点で解決できないかということを考えてもらった」、「そして佐世保へのシビックプライドの育成ということも大切にした」と話しています。
観光産業の未来を担う人材育成へ
【住】初等中等教育から高校・大学へと「観光教育」が広がり、長崎の観光を背負って立つ人材が育つといいですね。
【平】小・中・高の「総合的な学習の時間」「探求の時間」でもふるさと教育のような形でシビックプライドを醸成するような取り組みにはかなり力を入れているようです。長崎県の経済にとって、「観光」は大きな柱の一つです。”「観光」を学び、将来は観光で生計を立てられる人材をできないか。”育てることがができれば、若者の流出を抑制したり、若者を呼び込むことに繋がるのではないでしょうか。
いずれにしても、「観光」と「教育」を体系的に結び付けた今回の長崎大学のような取り組みは重要です。さらに言えば、「教育」に「外国語」も加えて、今後増加が期待されるインバウントへの対応力の強化につながればもっと良いと思います。