教育学部で進む『観光教育』の実践
先ほどのスタートアップミーティングを開いた長崎大学教育学部・井手准教授は、学生が教員になった際に自らが「観光教育」を行う際の『授業づくり』などの取り組みを行っています。

長崎大学教育学部 井手弘人准教授:
「長崎で観光が主要な基幹産業ですので観光そのものを通して子供たちがいろんな学力も含めて育まれるような1つの形を長崎でしっかりと作り上げたいと」
井手准教授は、教育学部の1年生をグループ分けして観光教育の授業をどのように行うかを考えてもらい、発表会を行いました。

長崎大学教育学部 1年生の発表:
「地域の良い点と改善点をまとめて観光教育との関連性を出してます」「地域の施設だったりとか自分たちが住んでる地域に着目した授業が増えてくると思います」
こちらは雲仙普賢岳の噴火活動による被災地でフィールドワークを行ったグループです。

長崎大学教育学部 1年生の発表:
「記憶の伝承といったように受け継いでいけるような学習に結びつけると思ったので」
「まず火山防災について詳しい人に話をしてしていただきます」
発表会後、火山について考えたグループに、井手准教授からアドバイスがありました。メンバーはいずれも、島原半島や熊本・鹿児島という火山が身近にある地域で育った学生です。

井手准教授と学生:
「考えるって4時間目に書いてあるでしょこの考えるっていうのがどういうイメージをしてるのか」
「(被害を伝える)施設とかについて熱い気持ちがあるのに感銘受けたり」
「大場小学校のあの」
「鉄棒…」
「鉄棒鉄棒印象に残ってたよねグニャーンって曲がってた」
長崎大学教育学部 1年生:
「(被災地の人に)フィールドワークで関わったんですけど観光スポットにしたいと聞いてそういったところでも観光ができるのかと思って」
「授業でも全然火山のことを学んでこなくてどうやって地域を盛り上げるか観光につなげるかというのを考えるきっかけになったので」
長崎大学教育学部 井手弘人准教授:
「長崎というところに限定していくと非常に自然環境が多様ですよね。島も島しょ部もありますし、都市もただ人口が多いだけじゃなくて歴史性を持った都市だったり。それを観光という1つの産業の中に活かしていくことももちろん大事だと思いますし、そういうマインドを持つ子供たちがここから育っていくことはむしろ僕は必然だと思っています」