「日本一の魚種」多様な食文化も武器に

【豊】この上位3つがいかに魅力的であるかということも言えますが、平家さんとしては、それ以外にも魅力はかなりあるとお考えですね。

【平】はい。長崎県は歴史、文化、自然や水産資源、温泉、グルメなど多岐に渡る観光資源が各地域にある「魅力の宝庫」です。そこで、県がイメージの固定化に対してどう対処するのか、そして他にはどんな課題があるのか、話を聞きました。

長崎県文化観光国際部観光振興課 長野敦志課長:
「ご承知の通り豊かな自然や温泉などたくさんまだ魅力はあります。この中でも‟魚種が日本一”と言われる長崎の魚など、の多様な食の魅力をたくさんの方々に伝えていく、様々な機会を活用して情報発信や認知度を高める取り組みをしっかりやっていきたいと思っています」

認知度の向上と合わせて、受け入れ態勢の整備も急がれています。

長崎県文化観光国際部観光振興課 長野敦志課長:
「宿泊事業者をはじめ観光関連産業を担う人材不足こも大きな課題となっています。県旅館ホテル組合と連携して宿泊施設への外国人材の確保に向けたインターンシップ生の受け入れを開始したところです」

「また多様化する旅行需要に対応する戦略的なプロモーションも必要だと認識しています」

【豊】県でも、観光を盛り上げるべく、問題意識を持って、様々な課題に取り組もうとしているのですね。
【平】県ではこの他にも歴史・文化・自然・食といった魅力の掘り起こしや磨き上げをするなどして「交流人口」や「観光消費額」の増加につなげていきたいと話していました。

【住】今月の観光庁による発表では訪日外国人客の消費額が初めて8兆円を突破したということでしたので、インバウンドでの観光消費額は長崎においても非常に重要ですね。

ところで、長崎に対するイメージの固定化の問題については、長崎はいろんな顔を持っていますから、実際に訪れると「イメージが変わる」ということも多いでしょうね。

【平】そうですね。そこで、県外から来られた人々に、長崎を観光した後に、印象が変わったことや新たな発見があったかを聞きました。