22日、長崎県五島市もロケ地となった『劇映画 孤独のグルメ』の凱旋上映会が開催されました。主演・監督・脚本を務める松重豊さんが登壇し、作品への思いを語りました。

松重豊さん:
「『孤独のグルメ』の五島凱旋上映会にようこそお越しくださいました!楽しんでいただくための映画です。そしてお約束したいのが絶対にお腹が空くようになっています!」

『劇映画 孤独のグルメ』は、松重豊さんが演じる主人公の井之頭五郎が‟究極のスープ”を求めてフランス、韓国、そして五島を巡る物語です。松重さんは主演だけでなく、脚本と監督も務めています。

松重さんは「長崎市出身で、五島はずっと憧れの地だった」と語り、ロケ地選定の理由として、教会群や隠れキリシタンの歴史など、日本の中でも独特な異国性を持つ土地柄に魅力を感じたことをあげました。

松重豊さん:
「世界を股にかけてどういう大冒険ができるか?考えた時に、行ったことはなかったんですが五島の教会群や隠れキリシタンの歴史が、どこか日本人の中でも「外国と一番近いメンタル」を連想させやすいのかなと思ったんです」

映画では、五島市奈留島の島民が愛する「みかんや食堂」が登場。実在の店主の妻も出演し、出汁の効いたちゃんぽんのシーンで存在感を見せています。そして、会場の高校生から上がった「一番美味しかったものは何ですか?」という質問に松重さんはー

観客:
一番美味しかったものは何ですか?
松重さん:
「いい質問ですね!何よりもおいしかったのは「みかんや」のちゃんぽんでございます!」

観客:
「食を通じてみんなが繋がって幸せになるという意味で五島をテーマにしたというのがよく分かりました」
「美味しそうに食べるからこの後の自分の食事も楽しみになってくるんですよ」

松重豊さん:
「映画を届けることが僕らとしても嬉しいこと。本当に五島への恩返しで『こういうことが出来ました!ありがとうございます!』という気持ちでいっぱいです」

「劇映画孤独のグルメ」は1月10日(金)全国公開。五島市観光協会では、映画のロケ地などをめぐるツアーの開催を計画中だということです。