有名観光地に残る「フリーメイソン」
その場所は「グラバー園」。学芸員の松田恵さんに案内してもらうと「旧リンガー住宅」の横にそれはあった。

グラバー園学芸員 松田恵さん:
「コンパスと定規を重ね合わせた感じになってるんです。これは石工の人達に必要な道具。それがマークになっています」

フリーメイソン達が活動した拠点のロッジ(集会所)の門柱。それは、「旧リンガー住宅」の傍らに移設されていた。高さ3メートルは超える左右の門柱には、当時ついていたであろう鉄の扉の上枠もくっついている。
柱の一番上には、フリーメイソンのシンボルマークが刻まれている。左の柱のマークはほとんど見えなくなっているが、右ははっきりと確認できた。

グラバー園学芸員 松田恵さん:
「門柱は一般的に自分の建物の正面にたてるもので、大浦界隈の商社が並んでいた通りに、同じような門が並んでいる写真があります」
「三菱にやってきた外国人の技術者の中に会員がいた。集会所を作ってマーク入れた。でも具体的な活動内容は分かっていません。でも彼らが長崎にいたこと、活動していたことは確かです」