「被爆者」ではなく「被爆体験者」とされている人たちが9日、初めて総理大臣と面会し直接「被爆者」への認定を求めます。
「被爆体験者」は国が2002年に作り出した分類です。原爆が落とされた時、爆心地から半径12キロ圏内にいたものの、東西およそ7.5キロ、南北12キロの縦に細長い「被爆地域」に含まれていない場所にいた人たちを指します。

長崎原爆の被爆地域は、旧長崎市の行政区分で線引きされています。「原爆放射能の影響が認められる最大5キロを基本に、市内で不公平感が生じないよう線引きした」とされています。

国は被爆地域の外には原爆の放射能は届いていない、「放射能による健康影響はないので安心するように」呼びかける一方、いびつな被爆地域の線引きに対する相次ぐ抗議を受けて、半径12キロ圏内にいた人たちには被爆体験の「トラウマ」による健康影響を認める「被爆体験者」制度を作り出しました。








