殺してくれー運動場は死体の山
爆風で、家はめちゃくちゃになりましたが家族は全員、安全な所にいたため、大きなケガもなく無事でした。
三瀬さんが通っていた伊良林国民学校は、被爆直後に臨時救護所となりました。そこで目にしたのは、信じられないような痛ましい光景でした。

三瀬さん「血だらけの人、それでもう男の人か女の人かわからない人たちが運ばれてくる」
「薬をつけるにも薬がない…『水ば飲ませたら死んでしまう』と言ってからね、誰も水ばやらんわけですよ。だから寝かされてる人は苦しさのあまりにね楽になりたいもんだから自分からね『殺してくれ、殺してくれ』って喚きよるわけですたい」

助けを求める人たちがいても、何もすることができなかった10歳の記憶。亡くなった人々は、校庭で荼毘に付されました。
三瀬さん「生徒たちが遊ぶグラウンドがね、まさにその火葬場っていうよりももう一つ火葬場を飛び越えてもう『死体処理場』…。だからああいった姿を私たちも2度と見たくもないし、またそういうことがあってはいけない」








