長崎の魅力が 地元の人にも知られていないのは残念

「ながさき坂道クライマーズ」は長崎市の魅力を伝えるツールとして《長崎の締めくくりグルメ》に注目。それを地図にまとめた取り組みが評価されました。

ながさき坂道クライマーズ監督 品川正之介さん(32):
「本当に魅力的なお店とか誰かが愛しているお店はたくさんあると思うんですけど、そういう情報になかなか観光客がアクセスするのは難しいなと思って。長崎の隠れた魅力に外からやってきた方が触れられるような媒体になったらいいなって思いながら作ってました」
チームの監督、品川さんは横浜市出身で、28歳まで首都圏で暮らし、サークル活動で縁があった長崎市に2020年に移住してきました。
品川さん:
「長崎の歴史と文化、特に国際交流や多文化共生とかの文脈に魅かれて移住してきたんですけど、暮らしてみたら“もっと面白い魅力あるじゃん”と気付いて。長崎にしかない、長崎だからこそ存在する魅力がまだまだたくさんあるし、それが意外と地元の人にも外の人にも知られてないのがもったいないなと思って。それがこういう活動をする原動力になっている気がします」
長崎はいいとこだなぁと思えた

長崎市民が愛する店と観光客をつなぐマップ「〆media」店の外観やグルメイラストをマッピングし、その魅力を紹介しています。

実は制作したながさき坂道クライマーズのメンバーもそのほとんどが移住者や県外在住です。長崎で実際に食べ歩きをして長崎グルメの奥深さを体感しました。

ながさき坂道クライマーズ選手 神奈川県在住の行武 亜沙美さん(38):
「印象的だったのは《カレーの夕月》さんで『外食することが少なかった昭和の時代に、夕月さんの美味しいカレーを食べるのが唯一の楽しみでした』っていう回答があって。実際に行ってみて『あっこれが唯一の楽しみだったカレーかぁ』という回答者の追体験ができたこと」

同選手 長崎出身で神奈川県在住(取材当時)の瀬崎真央さん(24):
「私の同年代の子とか高校卒業して県外の大学に行って帰ってこないとか『長崎なんもないよね』とかって出ていく子とか多いなかで『そんなことないよ』って思う人や、楽しいこといっぱいしている人と出会えて『(長崎は)いいところだな』って改めて思えたので(参加して)良かったです」