“香りを放つ”までには膨大な手間が

鞘の中の種が “バニラビーンズの黒い粒”ですが…

早田:「香りは?」
清水大和さん:
「この時点ではしないんですよね。色々乾燥させたりして香りを出していきます」

バニラビーンズが香りを出すには“とてつもない手間”がかかります。

5年前からバニラビーンズを栽培している清水大和さん・36歳。
代々農業を営んでいて、主に、祖父が始めた『ぶどう』と、父が始めた『胡蝶蘭』を栽培しています。

清水大和さん:
「それぞれが“新しい物”を始めていく農家だったので、僕もそのDNAがあるんでしょうけど、僕も何か一つ欲しかった。ただ、今まで培ってきた父とか祖父の知識も使っていきたいっていうところで、何か、間の…“中間作物”を見つけて」

バニラビーンズは、その名前から豆の仲間かと思いきや、ラン科の植物です。
“温度や湿度管理”などは胡蝶蘭の栽培に近いそうで、胡蝶蘭の苗用だった空きハウスで栽培しています。“間引く作業”などはぶどう栽培に通じているそうで、従来の農作業のノウハウも活かされています。

とはいえ、バニラビーンズならではの苦労もあります。