日本は世界的に「性教育」が遅れていると言われています。
性教育の重要性が見直される中、宮崎市の中学校では大学生が講師を務めた講演会が開かれました。

宮崎大学教育学部附属中学校で開かれた「性教育」の講演会。

講師を務めたのは助産師を目指している大学生の宮脇由記子さんです。

(宮崎大学看護学科3年 宮脇由記子さん)
「病院に来る前に一人で赤ちゃんを産む人、人工妊娠中絶をする人、新生児に虐待をしてしまうお母さんとか、医療では助けられない命があることに気づいて、どうしたらこれを解決していけるんだろうって始めたのが性教育です」

宮脇さんはきょう、中学1年生と3年生にテーマを分けて講演。

1年生には、男女の性についてお互いが理解をすることの大切さや、思春期の心の成長について伝えました。

(宮崎大学看護学科3年 宮脇由記子さん)
「『将来大丈夫かな』って毎日不安になったり、イライラしたりするかもしれないけど、その感情に振り回されることがあっても、大人に近づいている成長のあかしなんだなっていう風に理解してほしいなって思います」

(1年生の生徒)
「こんな機会を設けられたことがなかったのでいい機会でした。性の大切さを改めて感じました」
「(性について)自分事として全くとらえていなくて、男子は男子、女子は女子って考える時が多くて、お互いを知るってことが大切なんだなと改めて感じました」

また3年生には、「デートDV」のことや男女交際をする中で相手の意思を尊重することの大切さを伝えました。

(宮崎大学看護学科3年 宮脇由記子さん)
「恋愛は2人の合意があって成り立つもので、逆に別れに同意はいらないと思います。相手を尊重するからこそ、離れる選択をすることが大事です」

(3年生の生徒)
「僕も知らないことがもちろんあったから、将来の自分を見据えて生かしていきたいと思いました」
「先生たちとか親とかには聞きづらい内容なので、正しい知識で正しいことを学べるいい時間だったと思います」

(宮崎大学看護学科3年 宮脇由記子さん)
「早いうちから学んでいることが大切だなっていうふうに思っていて、学生の私たちだからこそ伝えられることもあるなと思ってます」

大人が知識を与えるだけでなく、年齢の近い大学生からの教育ということで共感する部分も多いでしょうし、生徒たちも自分事として捉えられるのかもしれません。