宮崎県内の感染者数が過去最多を更新している「梅毒」についてです。

「梅毒」とはどういうものなのでしょうか。


「梅毒」は性感染症の1つで、感染して3週間ほどで口などにしこりができたりしますが、症状は一時的に消滅します。

その後、3か月ほどすると、手のひらや足の裏、顔などに発疹が現れるようになります。

症状が一時的になくなっても、梅毒そのものが治ったわけではありませんので、治療が必要になります。

梅毒の感染者数が増加していることを受け、県は匿名で受けられる無料検査を20日から県内各地の医療機関で行うことにしています。

性行為などによって感染する「梅毒」。

県内では、去年、116人の感染が確認されましたが、今年は、すでに138人となっていて過去最多を更新しています。

また、年代別では20代から40代の感染が、全体のおよそ8割を占めています。

梅毒には、どのような危険性があるのでしょうか。

(宮崎県感染症対策課 山下恵奈技師)
「梅毒は『梅毒トレポネーマ』という細菌による感染症になっています。治療しなくても症状が一時的になくなるということもあるのですが、病気の進行自体は進んでいくというものになります。また、それが進行が進んでいくと、心臓や血管の病気であったり、失明など、非常に重篤な状態になる場合があります」

感染者が増加する中、県は、20日から今月31日まで、県内17の医療機関で匿名で受けられる無料検査を実施。

検査は、「無症状で感染に不安を感じている人」が対象です。

(宮崎県感染症対策課 山下恵奈技師)
「無症状であっても感染している場合があるので、少しでも心配がある方はこの機会に検査を受けていただけたらと思っています、梅毒は早めに検査をしてきちんと治療を受ければ治る病気であるので、早めに見つけてしっかり治療して、患者さんが減っていく形につながればと思っています」