台風6号の影響により、宮崎県内は大雨になっていて、あす明け方にかけて土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒が必要です。

台風6号は、きょう午前11時には枕崎市の西南西およそ120キロの海上にあって、1時間に10キロの速さで北北西へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は、975ヘクトパスカル中心付近の最大風速は30メートルとなっています。

9日午前11時推定


(渕 雅顕 記者)
「こちら宮崎市役所の南側ですが、時折立っているのもやっとなほど強い風が吹き付けてきます」


県内は現在、全域が台風6号の強風域に入っていて、日南市北郷町では、木が根本から折れ、道路をふさぎました。


また、降り続く雨で各地の河川の水位が上昇していて、ポンプ車による排水作業も・・・

(地元消防団)
「いま内水が上がっているので、逆流するといけないので、ポンプで内水をくみ上げて強制排水で、外水の方に出して内水を下げている状態」


(田尻伶也記者)
「こちら国富町の田尻地区です、道路が浸水し、車が通れなくなっています、またこちらは普段、田んぼとなっていますが浸水しています」

台風の接近に伴い、県内には、5段階の大雨警戒レベルでレベル4に相当する「土砂災害警戒情報」が、宮崎市や都城市など、17の市町村に出されています。

また、およそ27万人を対象に警戒レベル4の「避難指示」が出されています。


今後、線状降水帯が発生した場合は局地的にさらに雨の量が増え、総雨量が8月の1か月分の降水量を大きく超えるおそれがあります。

予想される24時間雨量は、いずれも県内の多いところであす午前6時までが300ミリ、あさって午前6時までが、50ミリから100ミリとなっています。


県内は、土砂災害と河川の増水や氾濫に厳重に警戒、低い土地の浸水とうねりを伴った高波に警戒が必要です。