宮崎県内は、全域が台風6号の強風域に入っています。
九州南部では、あす夜にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があり、土砂災害に厳重な警戒が必要です。
台風6号は、きょう午後4時には屋久島の南およそ90キロの海上にあって、ゆっくりとした速さで北北西へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は、970ヘクトパスカル中心付近の最大風速は30メートルとなっています。
台風が、予報円の東寄りのコースを通った場合、県内は、今夜はじめごろに風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。
県内では、諸塚村、美郷町、日之影町には5段階の大雨警戒レベルのレベル4に相当する「土砂災害警戒情報」が出されています。
また、都城市全域と諸塚村の立岩地区と川の口地区、日之影町の小川平地区を対象に警戒レベル4の「避難指示」が出されています。
こうしたなか、警戒レベル3の「高齢者等避難」が出されている日南市の避難所には、住民たちが身を寄せていました。
（避難者）
「雨風が激しいと言われているからそれがちょっと怖くて来た。水かさも増えてるから、近くの川見ると。ここに来ると安心だから」
（下川祥子記者）
「電話線が切れ地面に垂れ下がっています。作業員による復旧作業が行われています」
宮崎市にあるこちらの電話線。
線が途中で切れ、作業員が雨の中、復旧作業に追われていました。
また、宮崎市中心部で老朽化が進む商店街では･･･
（田尻怜也記者）
「こちら、この間一部撤去作業された青空ショッピングセンターです。台風の影響による倒壊が心配されています」
終戦後から栄え始めた商店街、「青空ショッピングセンター」は、1つの建物に複数の店が入る長屋で老朽化が問題となっていますが、台風の接近に伴うさらなる倒壊が懸念されています。
県内では、あさってにかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、総雨量が8月の1か月分の降水量を大きく超えるおそれがあります。
24時間雨量はいずれも多いところであす昼までに南部で400ミリ、北部で300ミリと予想され、あさって昼までの24時間では全域で300ミリから400ミリとなっています。
線状降水帯が発生した場合は局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
県内では、土砂災害に厳重警戒、低い土地の浸水や河川の増水・氾濫、それに、うねりを伴った高波に警戒が必要です。
